TOP > BLOG > 2010年12月
2010年12月

Flat House Life



平屋への著者の愛が詰まった本です。
古さも不便さも愛があれば気にならない。

建物だって人と同じ。
得意なこともあれば苦手なこともある。

一旦、ダメなところも含めて好きになる。
そしたら長所を思いっきり伸ばしてあげればいい。

それだけで、とても魅力的になっちゃいます。
たくさんの建物とこんな関係が築けたら素敵です。


FLAT HOUSE LIFE
米軍ハウス、文化住宅、古民家……古くて新しい「平屋暮らし」のすすめ
中央公論新社


門松

今日は、以前、機織りを教えてくださった根岸さんに門松としめ縄をつくって頂きました。
根岸さんは、ほんとに何でも作れちゃいます。根岸さんありがとうございます。



門松は若松を使ったシンプルなタイプです。
今年一年、たくさんの出会いやたくさんの出来事がありました。
いつも行き当たりばったりで、バタバタのボンクラとカネマツにも、
ようやく新年を迎える準備ができた?かな。


CCB川中島店改装工事



写真は、現在改装工事が進んでいるトヨタのChu-Car-BOX川中島店の様子。
床下地ができて天井板が貼られてきました。

改装前は、折板屋根表しの天井と、配管、空調を露出したデザインだった店舗でしたが、
今回の工事では木質の雰囲気で全体をまとめて、落ち着きのある商談スペースへと改装します。

四方ガラス張りの建物ですので、夏、冬ともに快適とは言えない環境でしたが、
断熱性能をアップしながら、身体に優しい輻射冷暖房を取り入れました。

完成は来年の1月中旬。工事は最後の追い込みです。


長野市民会館50年の記憶



建て替えが計画されている長野市民会館。
そんな状況の中、「れもんち」は現在の長野市民会館の記録を残そうと活動しています。
「れもんち」は、門前研究会に集まった人の中から集まった有志で構成されていて、
記録本の出版に向けて、現在は執筆依頼や資料の収集を行っています。

資料の中でも、特に貴重なものもは長野市民会館の図面です。
写真は市民会館の断面詳細図。
当時の図面は、もちろん手書きの原図を青焼きした図面ですから、
半世紀経った今ではボロボロ。

でも、そんな図面からは、新たな市民会館建設への熱意みたいなものが伝わってきます。

出版は来年の3月20日。88ページ、オールカラー。
価格は1,050円(税込)を予定しています。
建築関係者のみならず、一般の方にも読みやすい本になるようにしたいと思っています。

詳細は、少しづつブログでお伝えしていこうと思います。

お楽しみに。





カネマツカフェプロジェクト



念願だったカネマツCafeプロジェクトが始まりました。
これまで、カネマツの工事はボンクラ自身がしてきましたが、
今回はちょっと違います。

必要最低限の計画、申請、手続き、他工事との調整等、全体のプロデュースをボンクラが行い、
大工の武田さんと愛ちゃんに具体的なデザインと施工をお願いして、
実際にCafeを使うシェフの木谷さんと使い勝手を検証しながらみんなで施工を進めていく。

ボンクラは、特に法に係る基本的な計画はするものの、
細部のデザインはつくり手である大工さんに任せるというのがポイント。

これは、これから門前で増えるであろう空き家の改装、改修工事の取り組み方として、
新しい仕組みや体制をつくっていくための試みでもあります。

何が良くて、何が良くないのか。ここで、どんなストーリーを持った空間が欲しいのか。
ただその共通の認識だけを持って、みんなが各々自分の頭を使いながら作業を進めていく。
だから、なんとなく方向性と期日は決まっているけど、具体的な完成図は存在しない。

どんなCafeが出来るのか。楽しみです。


家具の修理について



ボンクラのアイドル二人が座っているのは、Kibi Craftさんが修理して下さった椅子。

前回のロッキングチェアも素敵でしたが、今回の椅子もすごくいい。
座面の生地は、要らなくなったカーテン生地のサンプル品。越前屋さんから頂いたものです。
座面を留める鋲は、ニジュさんが改装を進めている石坂洋家具店から出て来たものだそうです。

修理していただく前は、↓こんな感じでした。



それが、見事に修理されました。そしてクリスマス仕様!
塗装もいい感じに仕上がってます。



実は、古い家具の修理を家具屋さんに頼む時、このような塗装の感じをお願いするのは難しいです。
なかなか、ニュアンスを伝える事が出来ない事が多い。
「修理=新品に近づける」と考えている家具屋さんは少なくないからです。
でも、モノが重ねた時間は価値として残してほしいものです。

KibiCraftさんは、いつも修理する家具がその時点で持っている価値を、
最大限に引き出した仕上げをしてくださいます。とてもうれしいです。

修理と言えども、モノと向き合う姿勢はアートと言ってもいいと思う。
KibiCraftさんありがとうございました。




ジョウモウ大学

先日、群馬出張の際にManiackersDesign代表の佐藤さんから頂いたポストカードチラシ。




その時は、詳しく見ないで鞄に入れてしまったが、
よくよく読んでみるととても興味深い試みをしようとしている。

ジョウモウ大学」は来年夏に開校予定のユニークな大学。
大学は街全体がキャンパスで、校舎はありません。
誰でも生徒になれて、誰でも先生になれるというもの。
学びという手法を通じて、人や街、文化や自然、場所、歴史と
繋がる『場』を創るのがコンセプト。

既に善光寺門前で行われている「もんけん」や「アートトーク」の理念とも似ています。

先行するシブヤ大学等、地域密着型の教育のカタチは、群馬のような地域でどのように展開し、受け入れられていくのか?

まだ、ジョウモウ大学について詳しい情報がありませんが、来年注目の動きです。



混ぜたら面白い

群馬県敷島町は、フリッツ・アートセンターがある住宅街。
マイルームの倉石さんと一緒だったのですが、
この地域について何の事前情報もなかったにも関わらず、
なんとなく普通とは違う気配をこの住宅街に感じた二人。

最近いろいろな物件をみているので、二人とも鼻が利くようになってきたらしい。
その通り、周辺を散策してみるととても面白い状況に気付きます。



一見、普通の住宅街に見えますが、玄関はどうみても店舗。
店舗併用住宅の割合がものすごく高い。
そして、そのほとんどが、カフェか蕎麦屋だったりする。
50m四方の中に5、6件はあるだろうか。



中には、不動産屋さんなのかカフェなのかわからないお店も。
たぶん、両方やっているのだろう。

ロケーションとすれば、近くに敷島公園があるから、
長野だったら、運動公園や若里公園の近くの住宅街にこんな光景があるのと同じ。

不思議ですが、とても面白くて素敵な住宅街でした。

長野も郊外にある古い住宅街は、空き家が目立ってきています。
住宅街って、どこも同じに見えるし魅力に欠けますが、こんな街なら住んでみたい。

住宅街と商店街。適度に混ざった楽しい場所でした。

敷島公園観光連盟


石坂洋家具店×ニジュヘア

カネマツにも時々遊びに来てくれるニジュヘアさんご自身で改装を進めていた
若里にある石坂洋家具店の工房。

一か月くらい前にお伺いした時もずいぶん雰囲気のあるところでしたが、
先日行われたお披露目ライブの際は、一段と素敵な場所になっていました。
(それにしてもニジュさんの器用さとセンスの良さには脱帽です。)

カネマツのロッキングチェアを直してくれたKibiCraftさんも一緒に、
改装のお手伝いをしていただけたみたいで、
いろんな人や場所が繋がってまたひとつ魅力的な空間がまちにできました。

日頃見慣れた風景の中に、特別な世界を再発見できることが大事。
そこに人が深く感動する大きな価値があるんだと感じました。





F-ritz art center

フリッツ・アートセンターは群馬県前橋市敷島にある絵本屋さん。
シネマまえばしに行った時においしいドーナツを売っていた娘に教えてもらいました。
絵本屋といっても、絵本をちゃんと”アート”として扱ってくれているお店。



絵本は子どもに向けた本ではあるけれども、
お子様ランチじゃないんだよっていうことを、あらためて感じさせてくれました。

素敵なお店です。


ようこそ、長野市民会館 もとい アムステルダム国立美術館

なんだか迷走を続けている長野市民会館の建て替え問題。



先日観た、「ようこそ、アムステルダム国立美術館」というドキュメンタリー映画は、
今まさに長野で起きている、すったもんだみたいでちょっと笑ってしまった。

「市民のための××」の「市民」っていったい誰なんだろう。

長野でも上映出来たら面白いのに。
ほんの少し長野で起きているこの異常事態を、
人々の喜怒哀楽の物語として俯瞰して見る事ができるかも。


Page Top