TOP > BLOG > 2011年02月
2011年02月

長野市民会館50年の記憶(その3)



長野市民が長野市民会館のイメージとして、
真っ先に思い浮べるものはレンガの外壁ではないでしょうか。

でも、このレンガの外壁を、もっとよく観察すると、
建設当時の様子まで想像することが出来ます。

まず、ホールの窓が無い大きな壁面を仕上げるための素材として、
コンクリートとレンガという2種類の材料のみで構成されているのに、
少しも単調さを感じません。

むしろ、建物に近づくにつれ豊かな表情に出会えます。

ひとつひとつ、丹念に人の手により積まれたレンガだからこそできるデザイン。

そして、このデザインは単なる気まぐれで施されているのではないことにも気付くのです。

基壇のコンクリートの目地割とレンガの目地割が、
ちょうど合致するように調整され、
壁面の雨垂れによるコンクリートの汚れを防止する意味でも、
目地は機能的な位置に施されています。
目地合わせのための緻密な計算をした上で、
レンガにスクラッチを施したり、凹凸を付けてレンガを積んだりしているのです。

高い施工技術と手仕事が同居する、工業製品にはない安心感を与えてくれています。

この他にも、想いが詰まったディテール(細部)が長野市民会館には沢山。
出来るだけ紹介していきたいと思います。


●判型/A5判、88ページ
●発行/信濃毎日新聞社
●企画/長野市民会館記録編集会議「remonch」
●価格/1,050円(税込)
●発売/平成23年3月20日(日)

申し込みは
E-mail : remonch50@gmail.com
FAX :026-262-1178(担当 宮本)




長野市権堂地区市民ワークショップ



長野市権堂地区まちづくり市民ワークショップが行われました。
本日は、参加者全員で権堂のまちをあらためて歩き、
問題点や良い点を抽出して街の将来像を話合うというものでした。

短い期間の中で構想を出さなくてはならないためか、
いささか乱暴なまとめ方だったように感じましたが、
今後の展開に期待したいと思います。


長野市民会館50年の記憶(その2)



門前研究会の分科会「remonch(れもんち)」では、
長野市民会館の記録を残して本を出版しようと活動をしています。

今日はその定例会議。ようやく、本の形が見えて来ました。
本の表紙は、市民会館の設計時に描かれた透視図。
PCブロックがひとつひとつ丹念に描かれている手書きのパースはとても迫力があります。

このパースは、この場所にまだ何もない野原だった時、
(ヤギが五頭ぐらい居た牧場だったらしい)に描かれました。

当時、地方の田舎の何も無い景色を目の前にしながらも、
建築家の目には、市民が誇りを持ち、
近代的な発展を遂げた長野市の姿が確かに見えていたのです。

建築家のみならず、当時このパースを見た市民はみんな、
輝かしい長野の未来を想像したと思います。

このパースからは、そんな大きな希望とゆるぎない自信のようなものが伝わってきます。

そして、約半世紀が経ちました。

私たちが住む長野市は、かつての市民が夢見た長野市となったのでしょうか。

今、私たちはこの市民会館を壊して、新しい市民会館を建てようとしています。

新しい市民会館はゼロからつくるのではなく、
50年の記憶の上につくられるべきだと考えます。

多くの市民にこの本を手にとってもらいたい。
そして、自分の住むまちについて少しでも思いを巡らす時間ができたなら、
これからの長野の未来が少しだけ変わるかもしれません。

●判型/A5判、88ページ
●発行/信濃毎日新聞社
●企画/長野市民会館記録編集会議「remonch」
●価格/1,050円(税込)
●発売/平成23年3月20日(日)

申し込みは
E-mail : remonch50@gmail.com
FAX :026-262-1178(担当 宮本)


第1回観光分科会



門前研究会(もんけん)から生まれた、REMONCH(れもんち)に続く分科会、
(仮称)観光分科会の第1回が小林竜太郎さんの声掛けのもとCafe MAZEKOZEで開かれました。

1166バックパッカーズの飯室さんからは、まちには英語併記がいかに少ないか!
という話を聞いたり、ナノグラフィカのたまちゃんからは、
門前は善光寺のお朝事もあるから”朝”をテーマにしたらイメージにぴったり!
とか、それぞれの立場で感じている事を話し合いました。

その中でも興味深かったのが、いったい旅人は旅先で何を求めているのかという漠然とした話題。

キーワードは「日常」と「非日常」

「門前暮らし」という僕達の普段の日常が、旅人から見ると少しだけ非日常的な光景に見えることって、
とても面白いんじゃないだろうか。

イベントや祭りで、門前の住人にも非日常的な空間をつくりだして、
観光客の関心を集める事も大事かもしれないけれど、
自分達の暮らしをどれだけ魅力的なものにできるかと言う事が、
実は恒常的に観光客を呼ぶことに繋がると確認し合えた分科会でした。



省エネ照明デザインアワード優秀事例受賞



この度、シーンデザイン一級建築士事務所が設計・監理を行った、
長野トヨタ チューカーボックス川中島店が、
環境省の「省エネ照明デザインアワード」において優秀事例として選ばれました。

環境省報道発表資料

優れた省エネ効果と高いデザイン性の両立を達成している施設として評価されました。

また、今回の工事では照明のみならず、空調においても従来施設よりランニングコストを
約半分に抑えながら、輻射冷暖房の快適な環境を実現しています。

機会があればこの環境を、お出かけの上体感してみてください。


Page Top