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七宝紋

七宝紋

西洋の教会建築の壁画や、寺院の天井画のような特定の画家による装飾を除いて、建築に施される装飾タイルや左官は単純なパターンの連続であることが多い。

七宝紋もそのひとつだ。

この小さく単純でありながら無限につながりうる紋様は、人が把握できる細部と大きなスケールである建築とを見る者の意識レベルにおいて結びつけるものだと思っている。

ところで、七宝とは仏教用語で「金、銀、水晶、瑠璃(るり)、瑪瑙(めのう)、珊瑚、しゃこ」の七つの宝のことであるらしい。この形がなぜ七宝なのか分からないが、小さなデザインが大きなスケールにつながる様はマンダラの図像に似ている。

仏教では形というものはもともと存在しない。そしてマンダラとは、自分の心の中に無限に広がるひとつの場を示すものであり、魂という小宇宙の秩序をあらわしている。

七宝にたとえられたこの紋様が意味するのは、本当に素晴らしいものは煌びやかな宝石ではなく心の中にあるという世界観なのかもしれない。


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