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2007年10月23日

永遠の0

最近報道されている沖縄教科書問題関連のニュース。
「集団自決が嘘というのなら、あなたはわたしのおじいおばあが嘘をいっているというのですか」と、沖縄での抗議集会で代表の高校生が言った言葉が頭から離れない。

以前読んだ本のせいだと思う。

その本を読んで思わず涙してしまった。
本のタイトルや帯のコメントから普通の戦争小説と思っていたら、読み進めるうちに全く違うジャンルであることに気づく。一方的に戦争体験談を綴るのではなく、今を生きるぼくたちの心に直接働きかけるストーリー展開はすばらしい。抗議集会での高校生の言葉が、この小説とダブったのだ。

たった60年前の出来事についてさえも、歴史の教科書では伝えられない事がたくさんあるのだということを知り、歴史を記すということは客観的な事実関係を列記する事よりも、当時の人々が、何を感じ、何を願って毎日を生きていたのか、そして当時を生きた人の数だけ真実があるのだということをもっと語ってもらい、どんな形ででも残していく必要があるのだと感じた。

「永遠の0(ゼロ)」は、最後のどんでん返しに驚かされつつも、見事なラストでした。是非、多くの方に読んでいただきたいと思う小説です。


永遠の0 (ゼロ)
太田出版
百田 尚樹

ユーザレビュー:
読み応えあり。でもエ ...
感動の名作子どもの頃 ...
終わり今まで読んでき ...
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土塀



写真は名古屋の老舗料亭河文の土塀です。現在隣接する敷地にシーンデザインの設計でTHE KAWABUN(結婚式場)を建設中です。
写真は料亭河文の西側の駐車場に面した土塀。腰の部分がタイル貼りなのがポイントです。腰の部分に下見板や石貼りの土塀はよく見かけるけど、この土塀の腰のようにボーダータイル貼りだとなんともおしゃれ。河文は400年の歴史を持つ老舗だが、建物は大戦で焼失したために戦後に建てられたもの。伝統を重んじる老舗料亭の精神と次の時代への期待感が表れているいい部分だと感じました。


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