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出勤前のミーティング

最近、仕事で名古屋に行く機会が多いのだけれど、名古屋には興味深い独特の文化がたくさんある。その中でも、特に不思議なのは、ほとんどの人が出勤前に毎朝喫茶店でモーニングを食べるという習慣だ。(ちなみにモーニングというのは、朝の時間帯にドリンクの値段でサラダやトースト、ゆで卵等がついたお得なセットメニューのこと。)長野出身の自分にとっては、毎朝どこの喫茶店もほぼ満席なのが驚きなのである。

なぜ名古屋人は、自分の家で朝食を食べないのか?
当然、お母さんはお父さんの分の朝ごはんを作らないだろうし、家族そろって朝食をとることもないだろう。お父さんの毎朝のモーニング代は、おこづかいに含まれるのだろうか?毎朝400円としても5日×4週で一か月8,000円はかかる。

そんな事どうでもいいのだけれど、結構気になる。だから自分も名古屋に行く度にできるだけ喫茶店でモーニングを頼み、名古屋人の気持ちを理解しようと試みている。
先日、いつものように喫茶店のカウンターでモーニングを頼み朝刊を読んでいると、後ろのテーブル席に座っていた若いサラリーマンとその上司風の客の会話が耳に入ってきた。どうも若い方が社内の人間関係について上司に相談しているらしい。

それまでは気付かなかったが、そんな会話に聞き耳を立てていたら、他のテーブルの客の会話も耳に入ってきた。職場での噂話や上司への相談、歓送迎会の打合せやら人事の不満、取引先への愚痴、または仕事について熱く語っている人もいた。

そうなのだ、名古屋人は毎朝出勤前にミーティングをしているのである。カッコ良く言えばオフサイトミーティング(気楽にまじめな話をする)を毎朝行っているのである。これは発見だ。名古屋人の元気の良さはここからはじまるのではないかと感じた。毎朝職場の仲間と気楽な真面目な話ができる。それは閉塞感を打ち破り、日本的なチームワークを構築する基盤となっているのではないか。

そう考えると、職場でお父さんが一人で悩みを抱え込みノイローゼや鬱病になって体を壊すよりは、毎朝喫茶店でミーティングをして、生き生きと元気に働いてくれればモーニング代なんて安いものなのかも。

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